JSIAM 2017年度年会 参加報告

JSIAM2017@武蔵野大学 有明キャンパス

有明キャンパス正面入口
2017年9月6〜8日に開催された日本応用数理学会2017年度年会に参加してきました。会場は武蔵野大学有明キャンパス、つくば駅からは片道2時間ほどの場所にあります。
応用数理学会(JSIAM)は数学・物理・化学・工学などの様々な分野の研究者や技術者が所属している学際的な学会です。交流や情報交換を目的として様々な機会を提供されており、今回の年会もそのひとつです。今回は教員の高安先生(座長、ポスター講演者)とM2の尹さん(口頭講演者)、そして私B4の井上(聴講のみ)の3人で参加しました。


口頭講演

全3日間に渡って多くの口頭講演が行われた他、初日にはポスター講演、2日目には懇親会がありました。
口頭講演の会場
1日目に、M2の伊さんが「点列空間上での変数係数1次元移流拡散方程式に対する解の精度保証付き数値計算」というタイトルで口頭講演を行いました。前回(日本応用数理学会2017年研究部会連合発表会 2017年3月7日)では同じ問題に対して差ノルムの評価にエネルギー評価を利用しましたが、今回は半群を利用した手法により精度が向上したことを発表しました。
M2の尹さんの口頭講演
この講演は「計算の品質」という区分でのセッションでしたが、数値計算という分野の文化なのか、質問と同時に冗談も飛び交うかなりフランクな雰囲気の会場でした。発表者と聴講者の距離が非常に近く質疑応答も活発で、形式にこだわり過ぎずに有意義なやりとりができる居心地のいい雰囲気だと感じました。


ポスター講演

そしてお昼にはポスター講演があり、80分間の間に40件もの発表が行われました。本研究質からは教員の高安先生が「複素モーメントの誤差評価を用いた周回積分型精度保証付き部分固有値計算」というタイトルで、筑波大学の今倉 暁先生、 保國 惠一先生との共同の成果を代表して発表しました。
ポスター講演会場

学会参加者の投票により、最優秀ポスター賞1件と優秀ポスター賞3件が選ばれ、翌日の懇親会上にて受賞者が発表されました。そして最優秀ポスター賞には本研究室の高安先生の講演が選ばれました。(おめでとうございます!)

懇親会で表彰式がありました




懇親会

2日目の夜には懇親会が開催されました。ウェルカムドリンクにスパークリングワインが振る舞われ、数々の料理(オシャレ過ぎて名前が分からない…)が並び、ホテルのパーティ

途中、この年会の運営に尽力して下さった実行委員会の方のお話や論文賞やポスター講演賞などの受賞者の発表(上の写真参照)、今後の学会開催予定の紹介などがありました。応用数学分野の世界一大きな学会として応用国際会議(ICIAM)が4年に一度開催されていますが、2023年に日本開催(ICIAM@早稲田大学)が決定したそうです。その招致活動などについての説明でした。

2時間に渡る懇親会でしたが、みなさんお酒が入って上機嫌になり、先生方の学生時代のお話や研究の話などで盛り上がりました。



感想

最後に個人的な感想を書こうと思います。今回は私は聴講者としての参加でしたが、講演者の方と直接お話させてもらえたところに参加した意味があったと思います。ポスター講演では「何も分からないですが教えてください」という態度で臨みましたがどなたも丁寧に解説して下さったのがとてもありがたかったです。分からないと感じたらその場で質問することでこちらのレベルが相手に伝わり、レベルを下げた説明をしてもらえることに気づきました。また、現在読もうとしている論文の著者ご本人にお会いできたため、休憩時間に直接その内容を説明して頂くという貴重な機会もありました。知識のない学生に対しても嫌な顔ひとつせずに対応して下さったことが印象的でした。たくさんの方に親切にして頂き、教わる側ではなく教える側に早くなりたいという気持ちが強くなりました。

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