精度保証付き数値計算の教科書が出版されました

研究室の主なテーマである「精度保証付き数値計算」の教科書がコロナ社より出版されました。精度保証付き数値計算の和書は大石進一先生の書籍(1999年、コロナ社)や中尾充宏先生らによる書籍(1998年、日本評論社)と(2011年、サイエンス社)がありました。中尾充宏先生達の書籍は偏微分方程式に対する解の精度保証付き数値計算の紹介がメインで、「中尾の方法」と呼ばれる精度保証付き数値計算方法の応用例が記載されています。

一方で、精度保証付き数値計算の標準的な手法を集めた教科書は1999年の出版から約20年更新されていませんでした。本書は精度保証付き数値計算の標準的手法を網羅的に紹介する教科書の最新版です。精度保証付き数値計算コミュニティはごく狭いですが、我々が普段利用している手法がほぼ載っています。特に、2章、7章は世界的に一歩リードしている研究成果まで載っていますので個人的には注目です。

表紙の絵は左からRump先生、大石進一先生、Plum先生です。この業界の有名人。

教員は6章の執筆を担当しました。特に自分のオリジナリティはないですが、雑感として教科書を書くとはこんなに大変なのだと思い知らされました。講義資料作成の数倍大変。書いてあることの周辺を全部知ってないと書けない(講義資料もそのくらい網羅して作れよとも言われそうですが…)。一人で書籍の執筆は今後の課題となりました。

本書で精度保証付き数値計算が多くの人の目に触れ、利用されるようになることを願っています。広まれ!無誤差変換!ちなみに、本書が売れると精度保証付き数値計算界隈の研究コミュニティが盛り上がる仕組みになっています。皆さんの元気を分けてください!

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